料理歴30年の店主が手がける鉄板焼きと和の一皿
マグロを肉厚に切り出し、鉄板の上で一気に焼き上げる——ハマの台所タケの看板メニューであるマグロステーキは、テーブルに届いた瞬間の香ばしさで場の空気を変える一品だ。表面はしっかり焼き目がつきながら中はふっくらと仕上がっており、お酒との相性を求めて注文する常連も少なくない。揚げ物や煮物、焼き物まで和食全般をカバーしつつ、日替わりの刺身やトロっとした豚角煮など日ごとに品書きが入れ替わる。素材の鮮度と調理法、盛り付けの細部まで店主が目を通しているからこそ、どの皿にも統一感がある。
個人的には、鉄板料理の迫力と繊細な和食が同じカウンターで出てくる振れ幅に驚いた。「一人で来てもコースのような満足感がある」という声がSNS上でも目立ち、実際に仕事帰りのおひとり様利用が増えているという。季節ごとに旬の食材を仕入れているため、月をまたぐとメニューの印象がかなり変わる。再訪のたびに違う料理を試せる構成が、リピーターを生む仕組みになっている。
弘明寺駅徒歩5分、予約なしでも立ち寄れる和食店
弘明寺駅から歩いて5分ほどの場所に構える店舗は、予約なしでもふらりと入れる気軽さが持ち味。カウンター5席にテーブル席を合わせた計19席というコンパクトな規模で、一人客にも複数人の集まりにも対応している。昼の営業は11:45〜14:00(L.O.)、夜は17:00〜21:30(L.O.)で、火曜日が定休日。ランチ帯は仕事の合間に立ち寄るビジネスパーソンや、休日に家族で訪れる客層が入り混じる。
昼間からビールや日本酒を頼む「昼飲み」利用が定着しているのも、この店の空気感ならではだろう。窓からの光が入る席で刺身と冷酒を合わせている常連の姿を見ると、平日の昼とは思えないほどゆったりした時間が流れている。夜はまた雰囲気が変わり、カウンターで店主と会話しながら過ごす人もいれば、テーブル席で賑やかに杯を交わすグループもいる。
貸切宴会にも応じる少人数向けの柔軟な席づくり
2名掛けテーブル1卓と4名掛け3卓、それにカウンター5席を組み合わせることで、用途に合わせた空間の使い分けが成り立っている。歓迎会や送別会、誕生日のお祝いといった集まりでは、人数や進行に合わせて料理の提供タイミングまで調整してもらえる。宴会向けのコース料理も用意されており、予算や品数の相談にも応じている。貸切対応も受け付けているため、少人数のプライベートな会にも使いやすい。
「会社の歓迎会で貸切にしたとき、料理の出し方やペース配分まで気を配ってもらえた」という利用者の声がある。幹事としては段取りの負担が減るのが大きく、参加者がそれぞれ好きなペースで食事とお酒を楽しめたという。こうした宴席では鉄板ステーキの演出が場を盛り上げる役割を果たしており、テーブルに届いた瞬間に歓声が上がることも珍しくない。
日本酒・焼酎から気まぐれフルーツドリンクまで
冷酒、燗酒、ロック、水割りと、飲み方のバリエーションごとに日本酒や焼酎を揃えている。和食中心の品書きとの組み合わせを意識した銘柄選びで、刺身には淡麗な冷酒、煮物にはふくよかな燗酒といった具合に料理ごとのペアリングを試しやすい。店主に好みを伝えれば、その日の料理に合う一杯を提案してもらえるので、日本酒に詳しくなくても構えずに注文できる。焼酎派にとっても芋・麦・米と選択肢が揃っている点はありがたい。
果物を丸ごと使った「気まぐれフルーツドリンク」は、アルコール・ノンアルコールどちらでもオーダーできる。季節ごとに使うフルーツが入れ替わるため、来店時期によってまったく別の一杯に出会えるのが面白いと感じる利用者も多い。果肉がしっかり残った仕上がりで、ジュースというよりデザート感覚に近い。お酒を飲まない同伴者がいる席でも、全員が食事と一緒にドリンクを楽しめる構成になっている。


