深夜の四日市で、銘酒と手づくり料理が交わる夜
Bar澪には、問屋直結の仕入れによって揃えられた国内外の銘柄が並ぶ。ウイスキーや焼酎を中心に、温度管理やグラスの選定まで気を配りながら一杯ずつ丁寧に提供している。旬の食材を使った手づくりのおつまみも用意されており、お酒と料理が互いを引き立て合う夜のテーブルが出来上がる。個人的には、バーでここまでの食事が出てくる体験は新鮮だった。
「料理が思いのほかよくて、食事目的でも来るようになった」という声が目立つのは、手づくりへのこだわりが伝わっている証左だろう。飲むだけでなく食べる楽しさも含めて、一晩が完結する店だ。
夜の社交場に「敷居」を持ち込まない、明確な方針
Bar澪の運営を貫く考えのひとつは、誰でも気軽に足を踏み入れられる場所であることだ。価格を抑え、全席喫煙可能にし、お酒初心者でも注文しやすいメニュー構成にする。これらの選択は「バーに来たことがない人でも、一度入ればまた来たくなる店にする」という意図のもとにある。カーテン付きのボックス席を備えることで、プライバシーへの配慮も形にしている。
「初めて入ったのに、以前からの常連みたいに過ごせた」という声が、新規客の感想として出てくるのはこうした積み重ねの結果だろう。
代表・柴田氏が再生しようとした、夜の繋がりの場
四日市の夜から社交の場が消えていった時期を目の当たりにして、代表の柴田大介氏はBar澪を立ち上げた。コロナ禍が若い世代から奪った「人と集まる夜の体験」を取り戻すことが、この店の根にある動機だ。将来的には農業参入によって、食の生産から提供までを一貫して手がける体制を構築しようとしている。地域への関わり方を広げながら、飲食店運営の枠を超えた展望を描いている。
「この場所があることで、四日市の夜が変わった」という言葉を複数の客から聞いたとする声もある。代表の信念が店の空気として根付いているのかもしれない。
近鉄四日市駅から歩いて6分、火曜から土曜に朝まで開く
三重県四日市市西浦1丁目のザイテックビル2Fに構えるBar澪は、近鉄四日市駅から徒歩6分という仕事帰りに使いやすい位置にある。火〜木は22時〜5時、金・土は20時〜5時という営業時間で、閉店を気にせず腰を落ち着けられる。日曜・月曜が定休で、電話番号は080-8252-1966。支払いは現金とクレジットカードの両方に対応している。
全席喫煙可能な環境を選べる深夜の店は四日市でも少なく、愛煙家の間では貴重な選択肢という認識が広まりつつある。


