半世紀の店が、いま動いていること
創業50年以上という歴史を持ちながら、有限会社ビリーザキットは今も新しい一歩を踏み出しています。2026年にはホームページをリニューアルし、メニューの紹介や店内の様子など、来店前に知っておくと役立つ情報を掲載しました。コラムでは肉料理の歴史やメキシコ料理の背景、ランチでセットを頼む利点まで発信され、食べる前のひと読みで卓上の時間が豊かになる工夫が凝らされています。
発信は情報だけにとどまりません。オリジナルのアパレルグッズの販売を始め、ストリートブランド#FR2とのコラボレーション商品も登場しました。ステーキ屋という枠を越えて、店の世界観をアパレルという形でも届けようとする試みです。半世紀の看板を背負いながらこうした挑戦に踏み出すあたりに、この店のしなやかさが表れていると感じました。
がっつりから軽めまで、選べる肉の幅
発信の新しさとは対照的に、料理の芯は一貫しています。鉄板からはみ出す450gのテキサス・ステーキセットは税込4,950円で、食欲旺盛な人が正面から向き合える一皿。500gのジャンボ・ハンバーグセットは税込1,970円と、量と価格のバランスで多くの支持を集めてきました。牛ハラミを甘めのタレで焼くインディアン(焼肉風)セットは225gで、鉄板とは違う焼肉風の楽しみ方ができます。
軽めに済ませたい日の選択肢も欠けていません。パンチョハンバーグは250gで税込1,100円、メキシコ産サーロインのメキシカン・ビリーステーキセットは税込1,970円。少食の人や女性でも楽しめる品を揃えることで、どんな来店スタイルでも席に着ける懐の広さを保っています。
東立石から東京、そして近郊へ
有限会社ビリーザキットの拠点は、東京都葛飾区東立石三丁目十三の六。この本店を起点に、都内東側の下町エリアから23区外の八王子市を含む西側まで店舗を広げ、さらに神奈川県・千葉県・埼玉県の近郊にも展開しています。どの店でも共通のメニューとウエスタン調の空間が保たれ、場所を選ばず同じ味と雰囲気に出会えます。
広がりの根っこにあるのは、葛飾の下町で培った空気です。親子三世代で通う客に支えられ、学生から年配の方までが肩の力を抜いて集う。その居心地を各店へ持ち出しながら、東京とその近郊で本格的な肉料理と開拓時代の雰囲気を届け続けています。老舗の芯を保ちつつ発信の形を更新していく、その両輪がこの店の現在地を形づくっています。


