エスカルゴと抹茶アイスが同じメニューに載るディナーの振れ幅
エスカルゴ・ブルギニョン(¥850)から始まり、メインのビーフステーキ(¥2,100)を経て、抹茶アイスやほうじ茶アイス(各¥450)で締める——Dining&Cafe Moon Moonのディナーは、前菜から締めまで一通りそろっている。「カフェなのにここまで食事が充実しているとは」という声が出るのも、このラインアップを見れば分かる。ピザもパスタも前菜も単品で頼めるため、少量ずつシェアしながら飲み続けるスタイルにも対応する。
鴨ロース(¥1,100)やスモークサーモン(¥1,000)などの前菜は、お酒との相性を意識した選択肢として並んでいる。夜の時間をかけてゆっくり食べ進めることを想定した構成だと思う。
上七軒の路地を入った先にある、知る人ぞ知る立地
京都市上京区東柳町530-1、旧七本松通の路地裏。市バス「上七軒」から徒歩3分という近さだが、大通りから一本入るだけで街の音が変わる。店に着くまでの路地のトーンが、すでにこの場所の空気を予告している。北野白梅町駅からは14分ほど歩く。
「場所を探すのに少し手間取ったが、それがかえって来た時の達成感につながった」という声は実際に目にする感想で、この立地の構造が体験のワンパートになっている側面もある。
デザートケースが食後の時間を延長する
食後にどうするかを迷う必要がない仕組みが、Dining&Cafe Moon Moonにはある。1Fキッチン横のデザートケースから本日のケーキ(¥800)やガトーショコラ(¥800)を選び、ランチセットなら+¥550でドリンクまで付けられる。デザートのみの利用も受け付けており、午後の時間をスイーツとコーヒーだけで過ごすことができる。
「甘さ控えめでちょうどいい」という感想はスイーツ系で繰り返し出てくる表現で、食後に無理なく入るよう調整されているらしい。個人的には、デザートをその場のケースから選べる形式は、選ぶこと自体が楽しくていい。
お酒を昼から頼める環境と、女子会への対応
昼飲み・夜飲みの両方に対応し、少人数の女子会にも使えることを前面に出しているのは、このカフェの使われ方の幅を示している。昼の時間帯からアルコールを注文できる場所は上七軒エリアでは限られており、一人でも複数人でも気兼ねなく頼める雰囲気がある。京町家をイメージした空間の中で、飲んでも食べても過ごし方を強制されない自由さが、リピーターを生む理由の一つだろう。
「友人と来るとついつい長居してしまう」という声が目立つのは、時間制限のない空間と充実したメニューが合わさった結果だと思われる。


