一皿に向き合うシェフの姿勢
ristorante ioには、代表である料理人自身の歩みが色濃く宿っている。サイトでは、料理人としての歩みや日々大切にしている考えが、代表あいさつのなかで綴られている。一皿に向き合う姿勢やお客様への想いまで言葉にして届けているところに、この店の輪郭が表れている。作り手の顔が見える店だ。
その想いは料理そのものにも通じている。シェフの繊細な手仕事による手打ちパスタやラビオリを軸に、日本の旬の食材を取り入れたコースが組み立てられている。素材の組み合わせや香り、温度まで配慮しながら、一皿ごとに奥行きのある味わいへと仕上げていく。
カウンターで感じる、作り手との距離
店内はフラットなカウンター席を中心とした設計になっている。シェフの調理風景や料理が仕上がる様子を間近で見られ、食材の香りや調理の音まで伝わってくる。作り手の所作を眺めながら料理を待つ時間そのものが、この店の体験の一部になっている。出来立ての皿がすぐ目の前に届く。
代表あいさつで語られる「お客様への想い」は、こうした距離の近さがあってこそ実感できるのだと思う。各席はゆとりを持って配置され、周囲を気にせず料理に集中できる。ウッド調にレンガを効かせた温もりのある空間が、その時間を包んでいる。
想いを形にする、季節のコースとペアリング
シェフの想いが最も表れるのが、季節の食材を取り入れたコース料理だ。前菜からパスタ、メイン、ドルチェへと一皿ずつ流れ、全体がひとつのまとまりとして構成されている。そこにシェフ自ら選定したワインを合わせるペアリングが加わり、料理の香りや旨み、余韻が引き立てられていく。ノンアルコールのペアリングも同じ丁寧さで用意されている。
東京都港区白金という落ち着いた街で、作り手の想いと季節の恵みが重なる時間を過ごせる。営業はランチ12:00〜15:00、ディナー18:00〜23:00、定休は月曜とその他不定休。ディナーは予約制で、記念日やサプライズ、貸切の相談にも応じている。


